#073 なぜ投資のプロはサルに負けるのか(藤沢 和希)-第三章①

昨日に引き続き、表題書籍https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%81%AF%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%81%AB%E8%B2%A0%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B-%E2%80%95-%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%84%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%8A%E9%87%91%E6%8C%81%E3%81%A1%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AA%E3%82%84%E3%82%8A%E6%96%B9-%E8%97%A4%E6%B2%A2-%E6%95%B0%E5%B8%8C/dp/4478600538)の解説の続きとなる。

本日は第三章となる。本日はそのうち1~3について解説していきたい

・1. 金利はファイナンスの根源的な概念 ←本日
・2. 明日のお金よりも今日のお金は価値が高い ←本日
・3. 現在価値とディスカウント・レート ←本日
・4.DCFモデルで債権の価値を計算する
・5.マンションの価値を計算する
・6.人間の価値を計算する「人的資本の考え方」
・7.人類最大の発明「株式会社」
・8.株主と債権者
・9.株式の価値の計算しよう
・10.価格と価値の違いを見極められれば投資で勝てる
・11.DCFモデルは机上の空論?

■1. 金利はファイナンスの根源的な概念

ここでは「金利」についての説明となる

  • ファイナンス理論の根幹である「金利」という概念を勉強する
    • ファイナンスでは金利rというのが定数に当たる
    • 実際は人間の欲望恐怖により刻々と変化するパラメーター(変数)
    • 全てのファイナンス理論がrを基準として展開される
    • 金利さえ決まれば、あとは単に数学的な展開が続くだけ
    • 金利とはそれほどファイナンスにとって根源的なもの

とのこと。ファイナンスでは金利 r が大事であるとのこと。

以下が、金利を説明する上での例となる:

  • 銀行から1,000万円借りるとする
    • 1年後に100万円返すから、今日100万円貸してほしいと申し出る
    • 1年後に120万円返すから、今日100万円貸してほしいと申し出る
    • おそらく両方断られる(保証がないから)
  • 銀行がお金を貸すのは2通り
    • 1.銀行に借りる金額以上定期預金がある
      • 銀行は無リスク利子を取り、儲けることが出来る(支払わない場合定期預金を没収する)
    • 2.マイホームなどの資産価値のある商品を買う
      • 審査の後借りられる(支払わない場合マイホームを取り上げる

とのこと。つまり、1年後に返す場合は同じ額ではなく、借りた額より多く返さないと、お金は貸してもらえない、ということで、ここに「金利」が関係してくる、ということだ。

  • ちなみにローンで買うマイホームは、銀行のもの
    • 住宅ローン銀行が小さいリスクで儲けることが出来るいい仕組み

とのこと。担保として取られている以上、ローンを返済しない限りは、自分自身のものにはならない、ということだ。

■2. 明日のお金よりも今日のお金は価値が高い

ここから、時間価値についての説明

  • 友人が絶対返すから今日100万円貸して欲しいと言ってきた場合
    • 本当に返ってくる確率は低い
    • 友人に利子を請求するわけにもいかず、本来受け取れるはずの利子を確実に損する
  • ファイナンスにおいて最も根源的な原理
    • 将来の100万円より、今日の100万円の方が価値が大きい
  • 金利は、今日のお金の価値と、将来のお金の価値結びつける定数
    • ファイナンス理論というのは、将来のお金の価値を、現在のお金の価値に換算すること

とのこと。

以下、金利・金融の歴史的な背景:

  • 金が金を生む金利という考えは、昔から人々に嫌悪されてきた
    • シェークスピアのベニスの商人の時代から、時代劇の越後屋迄、金貸し業は悪者と世間では相場が決まっている
    • キリスト教では借金の利子を取ることを禁じている
    • 中世から金融という職業売春婦と同じように卑しいものであった
  • 今栄えている外資系投資銀行も、被差別民族でまともな職に付けなかったユダヤ人が起こしたものばかり
    • 元々はユダヤ人が生き残りのためにやむなくやっていた商売

とのこと。確かに金融系はユダヤ系が多いイメージだ。確か銀行もユダヤ人が発明したと聞いたことがある。

「彼ら(ユダヤ人)は無記名形式の証券(銀行券)を発行・流通させる銀行業を考案し、欧州各地に展開していきました。名前が書かれていませんから、誰の財産かがはっきりせず、没収を逃れられたわけです。」(https://gentosha-go.com/articles/-/2237

■3. 現在価値とディスカウント・レート

本セクションでは、将来価値を現在価値に変換する方法を説明している:

  • 明日の100万円より今日の100万円の方が価値がある
    • 何故なら金利があるから
  • 1年後の受取額=(1+金利)X今日の支払額
  • 銀行にお金を預ける将来いくらになって戻ってくるか(銀行にお金を預けることは、銀行にお金を貸しているのと同じこと)
    • 金利1%で、1年満期の定期預金で預けると、1年後には1.01X100万円=101万円
    • 金利1%で、2年満期の定期預金で預けると、2年後には1.01X1.01X100万円=102.01万円
    • 金利1%で、n年満期の定期預金で預けると、n年後には(1.01)^nX100万円
  • n年後の受取額=(1+金利)^nX今日の支払額
  • 金利が10%だとして、現在の100万円は1年後は110万円
    • 1年後の110万円は、価値が高いと思われがちだが、実際は価値が「低い」
      • 同じものを買うのに、100万円で買えていたものが、1年後は110万円払わないと買えないから
      • 1ドル100円が1ドル110円になると「円安」となるのと、似たような考え方

とのこと。遂に公式が出て来た。と言っても、金利の掛け算(例:1%なら、1.01をかける)を、年数分かける(例:2年なら、1.01 x 1.01、3年なら、1.01 x 1.01 x 1.01)、という行為を、乗数で表しているだけのことだ(例:3年なら1.01^3)。

なお、金利 r は相手の信用度合いによっても変わる:

  • 金利は、相手が信用できるほど下がりできないほど上がる
    • 銀行がお金を貸す場合、経営が安定していない中小企業だと金利は高くしたい
    • 逆にトヨタ自動車のような優良企業だと、低くしてもよい

以下、将来価値を現在価値に表す方法:

  • 将来のお金金利r割れば現在のお金の価値に換算できる(下記2つ目の公式 PV=というもの)

この通り、将来価値(FV)を金利(r)で割る事で、現在価値(PV)を出力することが出来る。

  • この時の r が「ディスカウント・レート」と呼ばれる
    • これが全てのファイナンス理論の基本となる公式である
    • ディスカウンテッド・キャッシュフロー・モデル、略して「DCFモデル」と呼ぶ

とのこと。遂に、現在価値を算出する為の公式が紹介された。この公式はファイナンスの授業で観たことはあったが、成り立ついきさつをしっかりと今回理解できたのが、良かった。

恐らく、公式丸覚えでは、覚えきれないだろうが、この成り立ちを理解しておけば、忘れないばかりか、きちんと人に説明することさえできるようになるだろう。人に教えることが、自分が理解する為の最高の近道である。

最後に、ディスカウント・レート r についての説明がある

  • ディスカウント・レート rリスク・プレミアムに安全資産である国債の金利足したもの
    • つまり、ディスカウント・レート投資の期待リターン

であるとのこと。ここでまた新たな関係性が明らかになった。

確かに、将来同額を保持していたら「ディスカウント・レート」のせいで損するわけなので、損しない為に最低限何%増やして置けば、少なくとも将来的には現状維持が出来るか、の%が「期待リターン」となる、ということだ。

「期待リターン」(例:3%)を満たせば、同じだけ「ディスカウント・レート」(例:3%)で将来価値が目減りしても、少なくとも現状維持ができる、という訳だ

■まとめ

今回は特に公式が多かったが、それぞれのいきさつや、どの部分が変数か、など非常に分かり易く説明されていたと感じた。

そして公式で表してくれるおかげで、意識が「公式はどうやって読み取るんだろう」という興味に変わる

結果、しっかりと公式を使って、どこを動かせばインパクトがあるか、を理解することができた。

一瞬、「うっ」となるが、ちゃんと説明を読めば理解でき、理解できればさほど難しいことをしているわけでない、と理解できる。

明日は続きを記載したいと思います。

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