#076 なぜ投資のプロはサルに負けるのか(藤沢 和希)-第三章④

本日は前回に引き続き、第三章の4回目となる。10~11について解説していきたい

・1. 金利はファイナンスの根源的な概念
・2. 明日のお金よりも今日のお金は価値が高い
・3. 現在価値とディスカウント・レート
・4. DCFモデルで債権の価値を計算する
・5. マンションの価値を計算する
・6. 人間の価値を計算する「人的資本の考え方」
・7. 人類最大の発明「株式会社」
・8. 株主と債権者
・9. 株式の価値の計算しよう
・10. 価格と価値の違いを見極められれば投資で勝てる ←本日
・11. DCFモデルは机上の空論? ←本日

■10.価格と価値の違いを見極められれば投資で勝てる

これまで4~9で説明してきたことを総括して、債券、マンション、生涯給与、株式の価値を同じ方法で計算できる、としている:

  • あらゆる金融商品同じ方法計算できる
    • 全ての金融商品の価値は、将来のキャッシュフロー総和ディスカウント・レート割り引いたものに等しい
    • 真の価値見積もることが出来たら、長期的投資勝ち続ける事が出来る
    • 市場でたまたまついている価格が、自身で計算した価格より高ければ売って安ければ買えばいいだけ
  • ウォーレン・バフェットはこのことを愚直に繰り返し、数百万の元手を40年間の間に4兆円にし、ビル・ゲイツについて世界で第二位のお金持ちになった

とのこと。

■11.DCFモデルは机上の空論?

前セクションで、「同じ方法で計算できる」としていた式だが、実は運用が難しいということが述べられている:

  • DFCモデルはファイナンス理論の基本
    • あらゆる資産の価値が全く同じように計算できる
    • モデル自体は完全に正しい
  • では魔法の式を使えば、ウォーレン・バフェットのように株式の真の価値を計算出来て、簡単に割安な銘柄を見つけることができて、お金持ちになれるか
    • 残念ながら、話はそんなに単純ではない
  • DCFモデルの一般式
    • 1年後のキャッシュフローにディスカウント・レート
    • 2年後のキャッシュフローにディスカウント・レート
      • 無数のパラメーター正確に推定しないといけない
      • できるのは、魔法使いアナリストくらい
  • 素人トレーダー
    • 株という紙切れをどこの馬鹿が次はいくらで買うのか、というたった一つの数字を予想すればよい
    • ところが、ファイナンス理論を勉強してしまったが為に、予測するのが絶望的に難しいパラメータたくさん計算しなければ、たった一つの数字を決められなくなった
  • 物理学などのサイエンスでは、通常実用的なモデルをつかう
    • A=B + Cであれば、BとCは何らかの方法で決定できるか、既に知られているもの
  • ファイナンスでは
    • A=B + C の内、BとCAを直接推定するよりはるかに難しいパラメーターであるケースばかりである
    • 全く実用的でない理論展開が延々と続く
    • 投資は科学というより、芸術に近いかもしれない

とのこと。

なんとも、これまでさんざん計算式を説明してきたところで、結論は「当てはめる値を推定するのが難しい」ということだ。

理論や式は正しいのに、実際に値を当てはめようとすると、その値(例えば、1年後、2年後の株価や、ディスカウント・レート)を予測して当てはめなければならなく、それが、最も難しい、ということだ。

。。なんと皮肉なことだろう。。

しかしながらこのような、元も子もないことを、しっかり言語化して説明してくれたのは、非常に大事なことだと思う(思いたい)(笑)

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